奉納された算額と「和算」の問題を作成した山口さん(右)と曽篠さん

 【宇都宮】作新学院高の生徒2人が考案した数学の問題を記した「算額」が11日、学問の神様として蒲生(がもう)君平(くんぺい)(1768~1813)をまつる塙田5丁目の蒲生神社(葭田孝(よしだたかし)宮司)に奉納された。算額は日本独自の数学「和算」の問題や解法を記し、神社や寺院に奉納された絵馬。この日は奉納式も執り行われ、高校生の算額は神社の参道脇に掲示された。

 問題を作成したのは同校トップ英進部2年の曽篠彩華(そしのあやか)さん(17)と山口悠(やまぐちはるか)さん(16)。

 2人は同校が放課後に月1回ほど開いている数学の研究会に参加。昨冬、指導する薄羽邦弘(うすばくにひろ)教諭(30)の提案で、江戸時代に発達した和算を学んだ。問題作りにも取り組んだところ、幅広い世代が挑戦できる良問ができたため、蒲生神社への算額奉納に至った。

 今回の算額に示したのはそれぞれが作成した2問。円の中に描かれた弦の長さや、大きな円内にある中小二つの円の面積の関係を求める図形の問題で、いずれも漢文で問題文が記されている。算額の大きさは約1メートル四方で、多くの参拝者に見てもらえるよう、他に掲示されている算額とともに神社の参道脇に並べられた。

 この日は同校の生徒や教員らが参列した奉納式があり、さらに勉学に励むことを祈願した。曽篠さんは「問題を算額として形に残せてよかった」。山口さんは「来た人に解いてもらえればうれしい」と語った。

 葭田宮司は算額奉納について、「蒲生君平をまつる神社としてありがたい。これを機に算額を見に足を運んでほしい」と話していた。