油彩画を寄進した蕪木さん(右)

 【宇都宮】東町の元銀行員蕪木節男(かぶらきせつお)さん(79)はこのほど、さくら市氏家の光明寺の不動明王坐(ざ)像を描き同寺へ贈った。これまでの人生を振り返り、不動明王への感謝を込め1年かけて描き上げた。

 蕪木さんはさくら市出身。幼少時、同寺でよく遊んだという。80歳を前に人生の総仕上げとして、「光明寺のシンボル」(蕪木さん)で長く見守ってくれている同像を描くことにした。

 絵は50号の油彩画。公募美術団体「新日本美術協会」に所属する蕪木さんは「怖さと慈悲深さ、両方を備えた『目』を描くのが難しかった」と話す。また像の背後の火炎の勢いは、金粉を散らして表現した。

 寄進を受けた同寺は本堂に飾り、岩田博文(いわたはくぶん)住職(43)は「大迫力で描かれたお不動様からは並々ならぬ思いが感じられる。魂が込められた貴重な作品」と感謝している。