立ち入り禁止区域内の陥没現場=9日午後5時15分、宇都宮市大谷町、小型無人機から

立ち入り禁止区域内の陥没現場=9日午後5時15分、宇都宮市大谷町、小型無人機から

 9日午前1時35分ごろ、宇都宮市大谷町、立岩(たていわ)東地区の大谷石採取場跡地の立ち入り禁止区域で直径約5メートル、深さ約10メートルにわたり山林が陥没した。人的被害はなかった。

 市によると、周辺の地震計で6月22日~9日朝、18回の微弱な振動を観測。雨水によって地下にたまっていた土砂が流され、陥没が起きた可能性がある。

 立ち入り禁止区域は立岩神社西の東西約30メートル、南北約60メートルのエリアで、1997年の陥没を受け同年、市が指定した。今回の陥没地は区域の北東の端に位置し、過去に大谷石が採掘され、天板や柱の状態からリスクの高い場所だった。

 市はこれまで、今陥没地から南西約30~40メートルに住む2世帯4人に立ち退きを指示し、退去を求めてきた。6月の振動を受け、改めて退去を求め同月末、4人は市営住宅に転居した。

 さらに市は、不安がある周辺住民に対し、安全が確認されるまで市営住宅を提供する。念のため周辺への影響がないか確認する。

 区域近くに住む50代農業女性は陥没発生時、「ザザッ」という大きな音で目が覚めた。「回覧板で振動のことは知っており、地すべりの可能性があるという認識はあった」と話した。

 97年に発生した陥没は、今陥没地の南方約50メートルで、直径約4メートル、深さ約8~10メートルだった。その後、埋め戻されたが、翌98年に穴が広がる陥没が起き、再度埋め戻された。