出前とテークアウトのサービスを始めた黒潮鮨=宇都宮市

 宇都宮市に2店舗を構えるすし店を経営する「黒潮鮨(ずし)」(宇都宮市下川俣町、小野惣也(おのそうや)社長)は、弁当や総菜などをテークアウトと出前で提供する中食のサービスを始めた。手軽さを求める共働き世帯や移動手段がない高齢世帯など多様なニーズに応える。中食は消費税増税後も税率8%に据え置かれる軽減税率の対象となるため、増税による客離れを防ぐ狙いもある。

 共働き世帯の増加を背景に、調理の時間を省ける中食の需要は拡大している。「日本惣(そう)菜協会」(東京都千代田区)によると、2018年の中食市場規模は前年を2・0%上回る10兆2518億円だった。ここ10年で2兆円ほど伸びた。

 こうした傾向に着目し、黒潮鮨はテークアウトと出前事業に乗り出した。小野社長は「高齢になったり小さな子どもがいたりして、外食が難しいといった声に応えたい」と話す。今年4月、県の経営革新計画に承認された。