小山市の夏の風物詩「思川の流しびな」が7日、観晃橋下の思川河畔で行われ、浴衣姿の児童ら約300人が同市無形文化財の技法「下野しぼり」の和紙で作られた下野人形(ひとがた)を乗せた小舟を流し、手を合わせて願いを託した。
日本紙人形会(諏訪(すわ)ちひろ会長)などの主催。願を掛けた人形を思川に流すと幸せが訪れるなどと言われており、毎年7月の第1日曜日に行っている。
小山児童合唱団が歌声を披露した後、参加者は紙の舟に乗せた高さ6センチほどの人形をそっと川に浮かべた。
小山第二小6年田口嘉菜(たぐちかな)さん(11)は「友達や家族が元気でいられるようお願いしました」。同結城美琴(ゆうきみこと)さん(11)は「今日は風が強かったので人形を川に浮かべるのが難しかったけれど、楽しかったです」と笑顔を見せた。