候補者の街頭演説に耳を傾ける有権者=6日午後、宇都宮市下岡本町

 参院選公示後初の週末となった6日、栃木選挙区(改選数1)の立候補者は人出を求めて、県内各地を精力的に回った。現職の与党候補と新人の野党統一候補が重点的に回ったのは、くしくも与党の衆院議員が唯一いない衆院2区。報道各社の序盤情勢で優勢が報じられた与党陣営は緩みを警戒し、野党統一候補は巻き返しを誓った。

 再選を目指す自民党現職高橋克法(たかはしかつのり)氏(61)=公明推薦=は午前11時前、鹿沼市花木センターで開かれていた夏そばのイベントに立ち寄った。「よろしくお願いします」。関係者や来場者にあいさつし、梅おろしそばに舌鼓を打った。

 関係団体を回る「地上戦」に力を入れてきた高橋陣営。この日は日光市や宇都宮市などで、公示後初の街頭演説に立った。

 同市内のスーパー駐車場で、応援に訪れた西川公也(にしかわこうや)内閣官房参与は報道各社の情勢報道について「われわれは決して緩まない。皆さんはぜひ期日前投票に行ってほしい」と引き締めた。高橋氏は農業や中小企業・小規模事業者などへの対策を力説し、「地方を守り抜かせてほしい」と呼び掛けた。

 野党統一候補の立憲民主党新人加藤千穂(かとうちほ)氏(43)は午後4時、日光市の道の駅「日光街道ニコニコ本陣」前に姿を見せ、街頭演説会を開いた。来場者と握手をして回り「最後は必ず追いつきますから」と力を込めた。

 立民党厚生労働部会長の石橋通宏(いしばしみちひろ)参院議員や、地元の福田昭夫(ふくだあきお)衆院議員、市議らが応援に駆け付けた。石橋氏は加藤氏の衆院議員秘書時代、一緒に働いた過去に触れ「安倍政治を変え、暮らしを皆さんの手に取り戻すために間違いのない候補者だ」と断言した。

 加藤氏は「私が勝つか負けるかの小さな戦いではない。私たちの未来を私たちの手でつくるための絶対に負けられない戦いだ」と声を振り絞り、次の演説場所の鹿沼市へ向かった。

 政治団体「NHKから国民を守る党」新人の町田紀光(まちだとしみつ)氏(40)はツイッターを更新したほか、陣営が完成した選挙ポスターを貼ったという。