初めて一般に公開された宗光寺の十三仏絵

 【栃木】例幣使街道の宿場として栄えた富田宿の宗光寺(そうこうじ)(大平町富田)に代々伝わる掛け軸「十三仏絵」が21日まで、大平町西山田の市おおひら郷土資料館で公開されている。檀家(だんか)によって守られ、盆供養時にのみ寺に掲げてきた。亡者や閻魔(えんま)大王など、地獄の様が生々しく描かれている。寺の外に出すのは、今回が初めて。

 宗光寺は1505年、周辺を支配していた小山氏の一族が開基した。十三仏絵は草創期の古物と伝えられてきたが、戦国期の火災で焼失した。だが、絵の作者が近隣の高勝寺の十三仏絵も描いていたことが判明。高勝寺の絵を模写し、ふたたび宗光寺に寄進された。

 現在伝わる絵の外箱には、「明治十五」の記載がある。富田宿は江戸後期にも大火が起きており、同館の浅輪千明(あさわちあき)館長(71)は「大火で焼失した後、再度模写したのではないか」と推測する。作者は不明。

 入館料は一般100円、小中学生50円。月曜休館(15日は開館)。(問)同館0282・43・8686。