東京国立博物館に展示される阿弥陀入来座像と清水住職

阿弥陀如来座像の写真撮影をする東京国立博物館のスタッフ

東京国立博物館に展示される阿弥陀入来座像

東京国立博物館に展示される阿弥陀入来座像と清水住職 阿弥陀如来座像の写真撮影をする東京国立博物館のスタッフ 東京国立博物館に展示される阿弥陀入来座像

 【上三川】東汗(ふざかし)の満願寺の県指定文化財「阿弥陀如来座像」が今秋、東京国立博物館で開催される特別企画「文化財よ、永遠に」に貸し出され、展示されることになった。県外での展示は初めて。図録用の写真撮影に訪れた同館の担当者は「平安期の定朝(じょうちょう)様を伝える貴重な仏像です」と話している。

 満願寺は767年開山と伝わる古刹(こさつ)。1967年に県文化財に指定された阿弥陀如来座像は、平安時代末期の作とされる。像高84センチ、寄せ木造りの漆箔像。平安時代の仏師・定朝に始まる定朝様の仏像で、宇治の平等院鳳凰堂の本尊などと様式を等しくする。

 同館の丸山士郎(まるやましろう)学芸企画部広報室長は「優しく穏やかな顔立ちで伏し目、衣の彫りは浅く典型的な定朝様。同時代の光背や台座があるのも大変貴重だ」と説明する。 

 10月1日~12月1日に開催される同企画は、公益財団法人「住友財団」の修復助成30周年を記念して企画された。同財団が修復を助成した文化財1千点余りの一部を展示する。

 東京国立博物館は仏像25体が展示され、九州国立博物館や京都の泉屋博古館などでも同時期に開催される。同寺の阿弥陀如来座像も助成を受け、光背などを修復した。

 清水智生(しみずちしょう)住職(53)は「展示されることで、多くの人に見てもらい、こうした仏像があるのを知ってもらいたい」と話している。