全日本選手権女子76キロ級で県勢初の女王となった大塚(東京国際大)

 期待のアスリートがついに殻を破った。5月に岩手県で開かれた第33回全日本女子重量挙げ選手権76キロ級で、栃木翔南高出の大塚優子(おおつかゆうこ)(東京国際大4年)が初優勝。県勢としても初の大会女王となった21歳は「次を見据えないといけない。もう中途半端な記録は出せない」とさらなる飛躍を誓っている。

 161センチの小柄な体の奥で闘志が燃えた。女子76キロ級の日本一争いは、同門の石井未来(いしいみく)との一騎打ち。スナッチで日本学生タイ記録の98キロを2回目でマークすると、課題のジャークも2回目に自己新の114キロを成功。トータル212キロで並んだが、大会規定で先に記録を出した大塚が栄冠をつかんだ。

 高校時代は全国高校選手権2位に輝き、大学1年の全日本ジュニアでも優勝したが、その後は記録が伸び悩んだ。「焦りながら練習していた」と、昨年の全日本は直前に肋骨(ろっこつ)を折って欠場。それでも自分自身を見つめ直す時間と捉えて前を向き、コツコツと下半身の強化などに努めてきた。