参院選公示の4日、栃木選挙区(改選数1)に立候補した自民党現職の高橋克法(たかはしかつのり)氏(61)=公明推薦、野党統一候補で立憲民主党新人の加藤千穂(かとうちほ)氏(43)がそれぞれ、支持者らを前に第一声を上げた。事実上の与野党対決となる今回の選挙戦で、2人の候補は何を訴えたのか。発言内容や時間を分析した。

 高橋氏は大田原市内で約8分の第一声を発した。冒頭、高根沢町長を務めた15年間をはじめ県議、国土交通政務官としての実績に触れながら「この地域で必死に頑張っている人たちの姿を忘れたことはない。それが私の政治の原点」と語った。全体のうち最長の1分45秒だった。

 「政治が安定してこそ地方を守ることができる」と強調。地方創生を支える「大きな柱」として、農林業、中小・小規模事業者支援、観光振興、インフラ整備、教育・福祉の順で五つ挙げ、それぞれの課題や具体的な施策を40~70秒で説明した。合計すると、割合は56%。選挙協力を結ぶ公明党には2度触れ「連立政権が本当の勝利」と述べた。

 加藤氏は宇都宮市内の選挙事務所前でマイクを握った。約13分の第一声のうち政治家を志した理由が最長の3分34秒で全体の28%。大学進学時の体験などを振り返りながら環境や障害の有無に関わらずチャレンジできる社会の実現を訴えた。

 次いで政権批判が2分22秒と長く19%。雇用や子どもの貧困を挙げ「アベノミクスにより栃木の経済は疲弊しきっている」などと断じた。争点に掲げた憲法と老後資金2千万円問題、消費税増税はいずれも1分前後にまとめ、各5~8%。老後資金については2度にわたって触れ「問題の本質は、国民から不都合な真実を覆い隠したことで年金への不安が一層高まっていることだ」と声を張り上げた。