立候補を届け出た右から町田氏、高橋氏、加藤氏

 第25回参院選は4日公示され、21日の投開票に向けた選挙戦が始まった。栃木選挙区(改選数1)には政治団体「NHKから国民を守る党」新人の町田紀光(まちだとしみつ)氏(40)、自民党現職の高橋克法(たかはしかつのり)氏(61)=公明推薦、立憲民主党新人の加藤千穂(かとうちほ)氏(43)の3人が立候補を届け出た。安倍政権への評価をはじめ憲法改正や消費増税、年金不安などを争点に激しい戦いを繰り広げる。

 参院選全体の勝敗を左右する「1人区」で与野党の全面対決となる。自民現職に野党統一候補の新人が挑むのは、前回2016年参院選と同じ構図。自民など与党勢力に対抗し、結集した野党がどこまで支持を広げられるかが焦点だ。

 出陣式に臨んだのは高橋、加藤の両氏。再選を目指す高橋氏は、雨の上がった大田原市内で第一声を上げた後、地元の高根沢や宇都宮など計6市町で出陣式を行った。「政治は安定していなければならない」と強調。高根沢町長や県議、国土交通政務官としての実績を示した上で「地方を守らせてほしい」と訴えた。

 公明からの推薦に加え約150の推薦団体の支援を取り付けている。初当選した13年参院選には約37万6千票を獲得。国会議員や県議らの支援を受けて盤石な組織戦を展開し、前回を大きく上回る得票数を目指す。

 立民、国民民主、共産など県内5野党による統一候補として臨む加藤氏は、宇都宮市内の選挙事務所前で第一声。土砂降りの雨の中で「栃木から政治の流れを変えていける」と声を張り上げた。争点として改憲、老後資金問題、消費増税の三つを挙げ「子どもたちに責任を持てる政治を勝ち取る」と訴えた。

 立民の選挙対策本部を中心に、最大支援団体の連合栃木の選対などと連携を強め浸透を図る。知名度不足克服のため街頭活動に力を入れ、この日も同市内で4回の街頭演説を行った。

 町田氏は県庁で立候補を届け出た後、動画投稿サイト「ユーチューブ」用に撮影。報道陣の取材に「NHKの集金被害から国民を守る」と述べ、受信料契約者のみが視聴可能になるスクランブル放送の実現を訴えた。