感謝状を贈呈された山辺中の生徒たち

感謝状を贈呈される山辺中の生徒たち

感謝状を贈呈された山辺中の生徒たち 感謝状を贈呈される山辺中の生徒たち

 【足利】用水路に転落した女性を救助したとして、足利署は3日、山辺中の1~2年生8人に感謝状を贈った。下校途中でたまたま通り掛かった生徒たちが力を合わせて対処。同校を訪れて感謝状を手渡した細波勝也(さいはかつや)署長は「『人の命は何より重い』ということを理解し、なかなかできない勇気ある行動をしてくれた」と感心しきりだった。

 8人は2年生の瀬間陽太(せまようた)さん、田名網俊介(たなあみしゅんすけ)さん=いずれも(14)=と1年生の浜崎(はまざき)リュウさん、田中(たなか)カイトさん、大槻颯姫(おおつきさつき)さん=同(13)、柳澤陸斗(やなぎさわりくと)さん、青山諒平(あおやまりょうへい)さん、村井朱里(むらいあかり)さん=同(12)。

 下校途中の6月3日午後6時半ごろ、借宿町で道路脇の三栗谷用水に自転車ごと転落した市内の女性(54)を発見。手分けをして女性と自転車を引き上げ、救出した。

 女性は対向車を避けようと橋の低い欄干に足を掛けていて、バランスを崩して転落した。用水は深さ約2メートルで大人の膝ほどの水が流れており、ずぶぬれで「助けて」と声を上げていたという。

 生徒たちは陸上、テニス、バドミントンなどそれぞれ異なる部活動を終えて帰宅途中だった。通り掛かったところで女性に気付き、次々と救出の輪に加わった。瀬間さんは「1年生が最初に気付いた。靴を脱いで用水に入って、体を支えてあげた」と振り返り、「『助けよう』との思いだけだった」と話す。女性は軽いけがで済んだ。

 8人の行動はこの日の朝会で全生徒に報告された。感謝状を受け取る8人を拍手でたたえた関根景子(せきねけいこ)校長は「部活も学年も違う生徒が一緒に行動できたのが素晴らしい。話を聞いて、『よくぞ』とうれしかった」と目を細めた。