先日、都内で開かれていた高砂淳二(たかさごじゅんじ)さんの写真展を訪ねた。

 自然写真家の高砂さんは1962年宮城県石巻市生まれ、宇都宮大学工学部卒業。在学中に放浪したオーストラリアでダイビングと出会い、水中写真家を志した。ダイビング専門誌の専属カメラマンを経て、89年に独立。海の中、生き物、風景など、世界各地で撮影を続けている。

 写真集「PLANET of WATER」の出版を記念して企画された今回の写真展では、南極の氷山や南米・イグアスの滝など神秘的な自然の姿をとらえた作品を通じて、海水や雲、雨など形を変えながら水が循環する地球の美しさを伝えた。

 トークイベントで高砂さんは、ホッキョクグマの親子や生まれたばかりの愛らしいアザラシを撮影した状況をユーモアを交えながら紹介。一方、クジラや鳥の死骸から見つかった大量のプラスチックごみの映像を示し、「人間は体の約3分の2が水でできている。水を汚すことは自分の体を汚すこと」と警鐘を鳴らした。1枚1枚の写真を通じて、「一心同体」である水の惑星を改めて見つめ直した。