第25回参院選は4日公示され、21日の投開票まで18日間の選挙戦を繰り広げる。改選1議席を争う栃木選挙区には、再選を目指す自民党現職の高橋克法(たかはしかつのり)氏(61)=公明党推薦、野党統一候補で立憲民主党新人の加藤千穂(かとうちほ)氏(43)、政治団体「NHKから国民を守る党」新人の町田紀光(まちだとしみつ)氏(40)の3人が立候補を予定している。主な争点は6年半に及ぶ安倍政権の評価をはじめ、憲法改正や消費税率10%への引き上げ、金融庁の報告書に端を発した年金問題などで、与野党対決を軸に激しい戦いとなりそうだ。

 高橋氏が初当選した2013年の参院選は5党派5人が立候補。前年の自民党の政権復帰後、初の本格的な国政選挙となった勢いもあり、高橋氏は旧民主党現職や旧みんなの党新人を抑え約37万6千票を獲得した。

 ただ、他候補の得票数を合計すると約40万票。陣営は前回よりも一層の票の上積みを目指し、足場固めを着実に進める。計28回の総決起大会を開き、支援団体をくまなく回っている。推薦団体は約150に上るが、組織上部だけで全体に浸透しない「上滑り現象」を警戒し、組織の引き締めを図る。

 加藤氏は5月下旬、立民、国民民主、共産など県内5野党で統一候補とすることを決定。市民団体「戦争法の廃止と立憲主義の回復を求める県民ネットワーク」との間でも、消費増税の中止や原発ゼロ実現など13項目の政策協定を締結した。

 昨年10月の加藤氏の立候補表明からは約7カ月が経過し野党共闘の出遅れ感は否めないが、短期集中決戦として挑む構えだ。北海道出身で新人のため知名度不足は大きな課題。街頭活動に加え、インターネットの会員制交流サイト(SNS)を活用して女性や無党派層への浸透を図る。

 6月中旬に、NHK受信料契約の改善などを掲げて立候補表明した町田氏は、選挙事務所の開設予定はなく、SNSやインターネット動画で情報発信していくという。

 16年参院選の投票率は51・38%。全国の54・7%を下回っており、投票率の向上も課題となっている。