挑戦する大切さを伝える佐野さん

 【足利】足利青年会議所の公開例会が30日、五十部(よべ)町の足利赤十字病院講堂で開かれ、「車いすのアーティスト」として活動している佐野有美(さのあみ)さん(29)が講演した。来場者約160人に、夢や目標に向かって挑戦し続ける大切さを伝えた。

 佐野さんは愛知県出身。両腕と右足がない先天性四肢欠損症で生まれた。高校卒業後に講演活動を始め、2011年に歌手デビュー。ファッションショーのモデルも務めるなど、幅広く活動している。

 左足の3本の指を使い、自分でできることは全てこなす佐野さん。高校時代はチアリーディング部に所属したが、「障害の壁にぶつかって悩んだ」と振り返った。教師から助言を受け「自分には口があると気付いた。声で誰かの役に立ちたい」と歌手を目指したきっかけを話した。

 小学生の頃に水泳に挑戦したエピソードにも触れ、「他の人と比べなくて良い。大事なのは勇気を持って、目標への一歩を踏み出すこと」と力強く語った。