大川市長らにパプリカの苗について説明する印南さん(左)

パプリカの苗を寄贈した印南さん(前列右から2人目)

大川市長らにパプリカの苗について説明する印南さん(左) パプリカの苗を寄贈した印南さん(前列右から2人目)

 【栃木】市が2020年東京五輪・パラリンピックの「ホストタウン」の登録が決まったハンガリーへの市民の理解を深めようと、栃木農業高や市国際交流協会会員が同国の特産品であるパプリカの栽培を始める。収穫したパプリカは、今後ハンガリー選手団が来日した際に振る舞われるという。2日は、同国と交流している宇都宮城跡蓮(はす)池再生検討委員会事務局長の印南洋造(いんなみようぞう)さん(69)が同校を訪れ、パプリカの苗120本を市に寄贈した。

 市は同国の近代五種選手団の事前キャンプ誘致を目指している。ホストタウン構想は、大会前後に相手国との交流を深める。市は先月、小山市とともに登録された。

 パプリカは同国を代表する食材で、煮込み料理に使ったり、パウダーにし香辛料としたりするなど食卓には欠かせないという。印南さんはハスとパプリカの種を交換するなどしハンガリーとの交流を続けており、報道で市と同国の関係を知ったことから「パプリカを育て、そのパプリカで選手をもてなしてみては」と市に提案した。

 寄贈された苗は、印南さんが同国産の種子を育てた。今月から栽培し、8月以降に順次収穫する。その後は同校がペーストやパウダーなど加工も検討するという。

 市などは現在、今秋に市内で選手団のトレーニングキャンプを行う方向で協議を進めている。今後選手団が市を訪れる際は、栽培したパプリカを料理に使い、選手団をもてなす。

 この日大川秀子(おおかわひでこ)市長に苗を寄贈した印南さんは「市に愛される食材になってほしい」。大川市長は「駐日ハンガリー大使にも話をしたら『楽しみだ』と言っていた。大切に育てて選手たちに提供したい」、巻島陽一(まきしまよういち)校長(57)は「心を込めて作りたい」と意気込んだ。