学校法人神村学園(鹿児島県いちき串木野市)が、プロサッカー選手を目指す生徒を育てる高等部の単位制・通信制課程「大田原学習センター」を大田原市に開設する方向で準備を進めていることが29日までに分かった。4月、兵庫県淡路市に開校した「淡路島学習センター」に次ぐ東の拠点と位置付けている。生徒は通信制で自主的に学びながらサッカーに打ち込む。近く生徒募集を始め、来年春の開校を目指す方針。

 神村学園の高等部は男女のサッカーや野球などの強豪校。「学習センター」は、同学園が全国に設けている単位制・広域通信制課程の拠点で、3年間で必要な単位を取得すれば同高等部の卒業資格を得られる。

 プロサッカー選手育成アカデミーとして開校した「淡路島センター」は、ドイツのクラブでプレー経験のある上船利徳(うえふねとしのり)センター長(26)の下、「世界に通用する個性豊かな人材の育成」を目指し、サッカーに集中できる環境の中で生徒を育てる。

 寮を完備し、現在は1期生22人が在籍。ドイツから指導者を招き、午前はグラウンドで練習、午後は勉強や自主練習などに取り組む。プロ引退後を意識したキャリア教育にも力を入れており、農業体験など地域学習も行っている。

 大田原センターは淡路島センターと同様の形態を取り、1期生の定員は20人程度になる見込みという。

 同学園の関係者が5月に大田原市を訪れ、開設の意向を市側に伝達した。同市内や近隣にあるグラウンドを練習場として使用する構想で、市内の関係者の協力を得て生徒が入居する寮を検討している。7月以降、中学3年生を対象に生徒募集のセレクションを行う考えだ。