街なかに参院選のポスター掲示板が設置された。県内に5877カ所。7月4日の公示日には、一斉に候補者のポスターが貼り出される。参院選に限らず、当の本人を前にすると、ポスターとかなり違って見えたりする▼仕事柄、政治家を間近に見る機会が多い。テレビの印象と違うと感じた一人が、故野中広務(のなかひろむ)氏だ。小柄だった。自民党幹事長などを歴任し「影の総理」とも呼ばれていたから、大きいイメージがあったのだろう▼印象と実像の隔たりを埋める取り組みがある。日本青年会議所栃木ブロック協議会が1日午後6時半から、立候補予定者3氏による公開討論会を開く▼会場は宇都宮市の中心商店街にある屋外広場オリオンスクエア。これまでホールを使ってきたが、思うように人が集まらなかった。より気軽に参加してもらおうと、文字通り「壁」を取っ払った▼屋外は天候に左右されるほか、腰を据えてどれだけ耳を傾けられるかといった課題が残る。それでも若者の選挙離れを何とかしたいという、同じ世代で構成する協議会の挑戦である▼参院選1人区の本県では、ややもすれば候補者と遭遇せず投票日を迎えるかもしれない。可能なら討論会に足を運ぼう。彼らの姿を直接目にし、声を聞けば、少しは政治が身近になり、暮らしと直結する選挙に関心が高まるはずだ。