2種類のそば粉を使用した白い更科(さらしな)そばは、ほのかに甘い上品な味。サバやカツオ、昆布からだしを取った香り高いつけ汁とよく絡み、サクサクのかき揚げとも相性がいい。

 周囲を田んぼに囲まれた「手打ちそば 茶々(ちゃちゃ)」。店主の田代真寛(たしろまさのり)さん(41)が「ぜひセットで食べて」と勧めるのが、自家栽培の野菜を使った天丼だ。

 揚げ油を毎日替え、カラッとした軽い口当たりに仕上げている。そばのゆで汁を煮詰めて作ったたれがご飯によく染みており、箸が止まらない。

 開店して10年目を迎えた。一軒家のような素朴なたたずまいで、玄関から店に入ると、親戚の家に来たような懐かしい感覚になる。

 真寛さんと父親の正一(しょういち)さん(68)、母親の英子(えいこ)さん(67)が3人で店を切り盛りする。「開店前は毎朝必ず、つけ汁やたれを全員で味見する」と真寛さん。風味には何よりもこだわっている。

 「お茶を飲んで一休みする時のように、くつろいでもらいたい」という英子さんの思いで、店名に「茶」の文字を使った。喧騒(けんそう)を離れ、田園風景を窓から眺めながらそばをすすると、胃も心も満たされる。

 ◆メモ 税込み1250円▽大田原市親園3520の64▽営業時間 午前11時半~午後2時▽定休日月、火曜▽(問)090・2455・1045。