かつおとさば節で取っただしの強い香りが、提供された瞬間に鼻をくすぐる。この香りは、店主の荒川昭三(あらかわしょうぞう)さん(45)が開発した、“ドリップ式”という独自の製法が生み出す。

 細かく砕いた2種類の節を1人前ごとにこし袋に入れ、注文が入ってから伊達(だて)鳥のスープに入れる。搾り機を使い、だしを最後まで取りきって完成する。

 香りだけでなく、濃厚だがすっきりとした後味もこの製法が関係する。短時間で抽出するため、雑味が抑えられている。

 味は2種類。だしをより感じられる塩味と、コクのあるしょうゆ味。無料のライスも付く。荒川さんは「ライスにスープをかければお茶漬け風になる。おなかいっぱいになるまで食べてほしい」と話した。

 荒川さんは2016年4月のオープン以来、魚介だしの最高のラーメンを求め続けた。研究の結果、煮詰めてだしを取ると、時間の経過で香りも味も落ちることに気が付き、「一杯ごとにだしを取れないか」と模索。ドリップ式のコーヒーの入れ方を参考に、18年4月から提供している。

 「しじみなどからだしを取るラーメンも考案中」と荒川さん。最高の一杯への挑戦はまだまだ続く。

 ◆メモ 780円(税込み)▽日光市吉沢490の3▽営業時間 午前11時半~午後3時、午後6~9時▽月、木曜は昼のみ営業▽(問)0288・22・2333。