熱せられた鉄板の上にカツが乗り、目の前で特製のデミグラスソースが掛けられる。甘い匂いの湯気に誘われ一口頬張ると、軟らかくジューシーな豚肉のうまみがいっぱいに広がる。

 豚肉は那須三元豚を使い、野菜や米も地元産を使用。名物の「焼きカツ」を求め、市外や県外からも客が訪れる人気店だ。

 1924(大正13)年に創業し、95年目となる老舗。発祥はJR烏山駅近くにあった「西洋料理 長榮軒」で、当時はオムライスや中華そばを提供していた。

 焼きカツを出すようになったのは先代から。4代目で今の代表の河原寛(かわはらさとる)さん(47)は「代替わりするごとに店のテイストが変わってきた」と話す。

 河原さんは曾祖父、祖父、父から良いものを受け継ぎつつ、東京での修業経験を踏まえパスタやピザをメニューに加えた。店を移転し、店名も変更。ただし、スライヴは英語で「栄える」、イーヴスは「軒」を意味する。ロング(長い)のLを店のロゴに使い、長榮軒の魂を引き継いでいる。

 今年中に市内に異業態の新店舗をオープンする予定で、河原さんは「和洋中のおいしい物を提供し、市を盛り上げたい」と意欲を見せる。

 ◆メモ 「焼きロースカツレツセット」は1490円(税込み)▽那須烏山市表1832の40▽営業時間 午前11時半~午後3時、午後5~10時▽定休日 木曜▽電話0287・82・2119。