1年間の活動を紹介する写真が貼られた展示スペース。子どもたちの笑顔が、イベントの楽しさを物語っている▼県境も近い那須町の北部、廃校になった旧朝日小校舎を、「那須まちづくり広場」として地域コミュニティーの新たな拠点にしようとする取り組みが2年目に入った▼起業支援のテナント、アートや音楽の教室、地元産野菜も扱う市場、カフェなど多彩な運営が続く。「楽校(がっこう)」と名付けた講座は、文化や遊び、介護、生活と幅広い分野に及び、1カ月に15回ほどのハイペースで開いている▼受講生は2人だけだったことも、100人を集めたこともあった。子ども、若者、お年寄りと年齢層は幅広く、元々の地元住民、移住者が交流する。県外からの利用も少なくない。さまざまな分野の専門家が対応する相談室の利用者も増えている▼「地域の人が徐々に、利用の仕方を分かってきた」と、運営会社の近山恵子(ちかやまけいこ)代表(70)は手応えを感じている。県内外の団体から表彰を受け、各地の自治体や企業の視察も相次ぐ。社会の評価、関心は高い▼1周年記念イベントでは29日、存続の危機を乗り越えた城山西小(宇都宮市)を描いた映画を上映する。朝日小は廃校になったが、愛すべき地元の小学校を核に地域の心が一つになれる、という思いは同じだ。今後の弾みになればいい。