上に乗った半熟の目玉焼きを豪快につぶす。黄身が流れ出したら、その下のひき肉のバジル炒めとタイ米とを口に放り込む-。スパイシーな刺激が口に広がる頃には、昼間の仕事のストレスや人間関係でくよくよした思いは全て霧散するだろう。

 ガパオ(税込み900円)はタイ料理を代表するご飯もの。バジルの緑や赤ピーマンが視覚からも気分を爽快にしてくれる。ご飯は日本米とタイ米、肉は鶏、豚、豚ひき肉から選べ、自分の好みを探すのも楽しい。辛さ控えめも注文できる。

 オーナーの五十木節子(いそぎせつこ)さん(49)が開店して16年目。厨房(ちゅうぼう)は夫治好(はるよし)さん(58)が担う。タイ・バンコクの店を食べ歩き、現地の味に「日本人が作っている『らしさ』を取り入れて」(節子さん)、麺や一品料理、スープなど多彩なメニューを提供する。

 店名はタイ語で「お寺の隣の台所」。五十木さん方にホームステイしたタイの女子高生の母親が名付けた。店は古刹(こさつ)鑁阿(ばんな)寺の目の前。窓には寺の木々やお堀、石畳通りの景色が広がる。そう、この窓からの眺めもまた滋味深いごちそうなのだ。

 ◆メモ 足利市家富町2264。正午~午後2時、同6~10時。月曜定休、日曜はランチ営業のみ。ケータリングなどで急な休みもある。(問)0284・43・1313。