ナマズ。昔から耳にすることの多い魚だけれど、食べる機会は少ない。

 野木町を含む渡良瀬川流域では昔、よく捕れたという。臭みがあるという人もいて思案していたところ、町の特産物を使用したメニュー「のぎめし」の中に「渡良瀬なまず天定食」(税込み1200円)を発見。日本料理店「山清(やませい)」を訪ねた。

 黄金色にカラッと揚がった薄い衣から、白身のナマズが透けて見える。天つゆにつけて一口。さくっと衣が割れた後、ふっくらと軟らかな食感が広がる。

 味はどうか。よくかんでみたが臭みはない。あっさりしている。これは食べやすい。

 「養殖物を使っているので、くせがないんです」と店主の真瀬孝次(ませこうじ)さん(64)。臭みがないので「ナマズのイメージと違う」という反応もあるという。

 定食には、ヒマワリの種の実をくだいてのせた茄子(なす)田楽や渡良瀬遊水地の池の形にならいハート形にかたどった卵豆腐などが付く。季節によって付け合わせが変わる楽しみもある。

 懐石料理で修業を積んだ真瀬さんの腕が光る「山清弁当」(1620円)もお薦めだ。

 ◆メモ 野木町丸林573の8。午前11時半~午後1時半、同5~9時ラストオーダー。月曜定休。(問)0280・57・4275。