サクっとした衣に、柔らかい豚肉の食感。かむと肉汁と、豚肉のうま味が口の中いっぱいに広がる。

 寿々来(すずき)は、都内のとんかつ店などで約15年修業を積んだ鈴木繁(すずきしげる)さん(57)が「東京の味を地元でも提供したい」と1993年に開店。以来、ロースかつ(税込み1020円)は同店の看板メニューだ。

 豚肉は「自分の納得した肉を追究した」と宇都宮市内の食肉店を通じ県内産のものを仕入れる。パン粉は修業した店と同じものを使い、ソースは衣や肉との相性を研究し選りすぐった。

 調理では、肉を柔らかくするため、肉に衣を付ける前に棒でたたく。またサラダ油100%で揚げるため、さっぱりとしてしつこくない。「豚の味は年々よくなっている。肉本来のうまさを感じてほしい」

 三陸産のカキを使用した期間限定のカキフライ(5個、1120円)も人気。200円追加でご飯やみそ汁などが付く。

 開店当初、地元ではとんかつは安価な総菜という感覚の人が多く「価値観の違いに苦労した」。だが常連客にも支えられ、12月で創業25年の節目を迎える。「いつ来ても変わらない味、店づくりをしていきたい」と笑顔を見せた。

 ◆メモ 栃木市野中町200。午前11時半~午後2時、午後5時~9時半。月曜定休。ランチメニューもある。(問)0282・23・0770。