だしの匂いが店の外までほのかに漂い、ドアを開けると全面に広がって食欲を刺激する。

 こだわりのだしは昆布とかつお節がベース。おでんだしは「生だし」に干しシイタケを加え、薄口しょうゆで味付けしている。店主の日吉勝之(ひよしかつゆき)さん(40)は「生だしは毎日ひいている。薄味の中にもこくがある」と説明する。おでんだねの味を邪魔せず、素材の良さを消さない。

 おでんは大根やがんもどきといった定番から、里芋などの季節の野菜、豚と鳥のひき肉を合わせた団子とだしに使った干しシイタケを串で通した「肉団子」などオリジナルまである。盛り合わせ(税別800円)は、お薦めや珍しいたねが7~8品入っている。

 天ぷらや焼き魚なども扱う。「だし巻き卵」(同600円)は人気メニュー。生だしで卵をといてふんわりと焼き、おでんだしに浸して薬味をたっぷりかけて提供する。親子丼や雑炊など多くの料理に自慢の生だしを使っている。

 東京のおでん屋で働いていた日吉さんが、12席のこぢんまりとした店を始めて8年目に入った。「気軽に食べてもらい、ゆっくり楽しんでくれれば」

 ◆メモ 小山市駅東通り1丁目20の13。火曜定休。午後5~11時。(問)0285・22・2585。