加藤さん(右)の指導を受け酢豚を調理するメンバー

酢豚を調理するメンバー

加藤さん(右)の指導を受け酢豚を調理するメンバー 酢豚を調理するメンバー

 【宇都宮】市内などの70代男性でつくる「おやじの料理会」が今月、活動開始から10年を迎えた。当初はほとんど料理をしなかったというメンバーが、今では和食を中心に中華、洋食も手掛け、包丁さばきはお手のもの。調理やその大変さという共通の話題で会話が増え、家族円満につながったとの声も上がっている。

 料理会は東浦町、竹沢茂(たけざわしげる)会長(76)ら、仕事をリタイアした男性らが中心となって2009年6月に立ち上げた。市南生涯学習センターで月1回活動しており、現在のメンバーは12人。時間に余裕が持てるようになり、妻が病気で台所に立てなくなる場合も想定しているという。

 初回は「ご飯の炊き方」「みそ汁の作り方」から始まった。指導する東浦町、料理研究家加藤君代(かとうきみよ)さん(79)は「計量スプーンの見方から教えなくてはならず、どうなるかと思った」と振り返る。

 今ではスコッチエッグ、鶏のみの揚げ、切り干し大根の煮物、ヨーグルトケーキなどさまざま調理をこなす。22日の活動の献立は、酢豚、新ジャガイモの粉吹き、グリーンピースの冷製スープなど。加藤さんは「もう、どこに出しても恥ずかしくありません」と話す。

 メンバーの山●仁(やまざきひとし、●は山冠に奇)さん(72)=緑3丁目=が行う料理や食についての「ひと言」も恒例だ。この日は、「ハレの日にはハレの食べ物を食べる」と題してトーク。これまでに「苦い果物で健康維持」「地域によって違う番茶の色」といったテーマを取り上げた。

 でき上がった料理を家族のために持ち帰る人も多く、料理に関心が生まれ、家での皿洗いが苦ではなくなった人もいるという。竹沢会長は「明るく楽しく元気良くをモットーに長く続けたい」と語った。