「感謝の集い」で、これまでの活動を振り返った仲村さん=8日午後、小山市内

 小山市内を拠点にドメスティック・バイオレンス(DV)の被害者支援を行ってきた認定NPO法人サバイバルネット・ライフが15日までに法人を解散した。高齢化と人手不足が主な理由という。税制上の優遇措置を受けられる「認定NPO法人」は県内に13団体あるが、解散したのは初めて。一般のNPO法人より条件が厳しい「認定」を維持する難しさが浮き彫りとなった。

 仲村久代(なかむらひさよ)理事長(71)は数年前から後継者を探してきたが調整がつかず「これまで通り事務局体制を維持するのは困難と判断した」という。今後は任意団体として被害者支援を続けるが、寄付金の減少は避けられない。

 ライフは宇都宮市の認定NPO法人ウイメンズハウスとちぎ事務局長だった仲村さんが2006年に設立し、09年にNPO法人化。11年に「認定」を受けた。

 認定を受けると大口の寄付を受けやすくなる一方、毎年100人以上から1人3千円以上の寄付金を受けることや、寄付金や収支の明細を毎年提出することなど、多くの条件や義務が生じる。

 DV被害者支援の活動に加えて、これら認定法人としての事務作業が必要となり、専従の職員を雇った。だがここ数年は行政からの委託費が減少。寄付金収入も不安定で財政難となり、人材確保も難しくなった。