クビアカツヤカミキリの成虫(足利市環境政策課提供)

被害木から出るフラス(足利市環境政策課提供)

クビアカツヤカミキリの成虫(足利市環境政策課提供) 被害木から出るフラス(足利市環境政策課提供)

 【足利】サクラやモモなどの樹木を食い荒らす特定外来生物の昆虫「クビアカツヤカミキリ」による被害を食い止めようと、市は市民参加による「クビアカみっけ隊」を新たに結成する。樹木の薬剤処理などの防除対策にも限界があることから、市民の協力を得て撲滅を目指すことにした。地域を見回りながら身近な木々に潜む害虫を探り、駆除に協力してもらう。

 クビアカツヤカミキリは中国や朝鮮半島などが原産。成虫は体長約2・5~4センチで赤い胸部が特徴だ。幼虫は果樹などに寄生して木の内部を食い荒らす。樹木の衰弱、枯死による果実の収穫減少や倒木などが問題となっている。

 県内では2016年7月、市で初めて成虫が発見されて以降、足利、佐野、栃木市で被害が確認された。18年度の3市の被害木は743本と、前年度より3倍以上に増加。県は今年7月、県内全域の果樹園を初めて調査することになった。

 足利市環境政策課によると、18年度の市内の被害木はサクラやモモ、ウメなど計166本。本年度は現在、小学校のサクラなどで幼虫や、幼虫のふんが混じった木くず(フラス)が計約20件確認されている。

 同隊は、成虫が姿を見せる時期に合わせ、9月末まで活動する。隊員は市内の公園や学校、河川敷の樹木を時間のあるときに調査する。成虫やフラスなどを見つけた場合、市に報告する。電話やメールなどで発見場所の連絡や写真を送信するほか、現場で成虫の捕殺も行う。

 対象は小学生以上の市民や市内通勤・通学者。参加者には隊員証と特製バッグが贈られる。

 同課担当者は「多くの目で監視し続けることが被害防止につながる。まずは一人一人に関心を持ってもらい、活動に協力してほしい」と呼び掛けている。

 入隊は随時受け付ける。(問)同課0284・20・2151。