100年で2.2度上昇 宇都宮の年平均気温

県内、将来は4度上昇

 東京管区気象台が5月に公開した気候変化に関する最新のリポートによると、宇都宮地方気象台(宇都宮市明保野町)で観測している年平均気温(平年値13・8度)は、100年当たり2・2度の割合で上昇している。2014年までのデータでまとめた前回のリポートに比べ、上昇幅は0・1度拡大した。

 

 最新版は、各地方の気候変化の把握や、地方自治体が気候変動への適応策を検討、策定する際の基礎資料などとして役立ててもらおうと、東京管区気象台が関東甲信、北陸、東海地方について18年までの観測データなどを使い、まとめた。

 最新版によると、宇都宮地方気象台の季節ごとの平均気温の長期変化は、春(3~5月)の上昇傾向が最も大きく、100年当たり2・7度。最も少ない夏(6~8月)でも1・6度の上昇傾向があった。

 日光特別地域気象観測所(日光市中宮祠)の年平均気温(平年値6・9度)は、50年当たり0・8度の上昇傾向があり、前回のリポートより上昇幅が0・1度拡大した。季節別では、春の上昇傾向が50年当たり1度と最大。一方、冬(12~2月)には上昇傾向が見られなかった。

 

 前回に比べ、宇都宮、日光とも長期変化傾向の上昇幅が拡大したことについて、東京管区気象台の担当者は「背景には地球温暖化があるが、(上昇幅の拡大は)ここ数年の気温が高かったことが影響したのだろう」としている。

 またリポートは、県内の平均気温が現在(1980~99年)に比べ、将来(2076~95年)は約4度上昇するとの見通しを示した。季節別では冬の上昇幅が大きい傾向があるという。