岩壁で咲き始めたコウシンソウの花=12日午前11時25分、日光市足尾町の庚申山

 日光市足尾町の庚申山(1892メートル)の岩肌で、希少な食虫植物「コウシンソウ」が薄紫色のかれんな花を咲かせている。

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 コウシンソウは環境省のレッドデータブックで絶滅危惧II類に指定され、同所に自生するものは国の特別天然記念物となっている。寒冷多湿な岩場に自生し、梅雨時に咲く。高さは6~7センチで、茎先に1センチ程度の花を咲かせる。

 曇り空が広がった12日は三分咲き。上級者向けの「お山巡りコース」の岩場数カ所に群生している。この日、花びらには水滴が付着し、花のかれんさが際立っていた。

 同市足尾観光課によると、開花は今月初旬で、ここ数年と比べると1週間程度遅いという。中腹の庚申山荘で管理人を務める同市足尾町松原、北山光夫(きたやまみつお)さん(68)は「今月中は楽しめるだろう。山は急斜面が多いので焦らずゆっくり登ってほしい」と話した。