先日、読者からはがきと手紙が1通ずつ届いた。いずれも5月末までくらし面で連載した「不登校を読む」についての感想だ。

 当該の連載は、不登校の子どもたちに向き合ってきた小児科医の寄稿。友人関係、学校のルール、先生の何げない一言-。不登校のきっかけになった事例を交えた専門家のアドバイスは多くの読者に役立つと考え、掲載した。

 ところが、いただいたはがきは「不満な内容が多い」で始まっていた。「『学校のやることはすべてダメ』と言っているとしか感じられない」と続く。差出人の欄には「一教員より」と記されていた。一方、手紙は「孫が不登校になった」という女性からで、苦悩の日々の詳細が便箋7枚にわたってつづられていた。

 記事への苦言と体験談。趣旨は異なるものの、不登校対応に悩む姿は共通する。「無理にでも登校を」とした時代とは異なり、今は多様なアプローチが求められ、その分、難しさも増しているのだろう。お叱りを謙虚に受け止めつつ、新聞社としてできることを考えていきたい。