先の大相撲夏場所は、新入幕の炎鵬(えんほう)にくぎ付けになった。168センチ、99キロと小兵で、なかなかの二枚目でもある。多彩な技で大型力士に挑み、勝ち越しまであと1勝だった▼先日のしもつけ21フォーラムには、元横綱・大乃国(おおのくに)で日本相撲協会広報部長の芝田山(しばたやま)親方が登壇した。連日満員御礼の札が下がるなど人気だが、近年は入門者の減少に頭を悩ませ、基準を167センチ、67キロに下げたとか。この判断なしに炎鵬の活躍はなかった▼親方の解説は分かりやすいと評判だ。秘訣(ひけつ)は、専門用語を使わないことだという。例えば「かいなを返す」。かいなは「腕」と書く。「『ひじを返す』と言えば皆さん分かる」▼二つ目は「嫌いなお相撲さんでも、けなさない」。感情を超越することで客観的な解説となり、共感を呼ぶ。普段の生活にも通じる内容で、説得力があった。親方は大の甘党としても知られる▼北海道の農家に生まれ、生クリームやバターの原料となる牛乳や、有名な十勝産のあずきに囲まれて育ったと、何ともおいしそうに語った。本県の情報にも詳しく「スカイベリーは流通する前からハウスで頂いた」と目を細めた▼小山市出身の双子の力士、貴源治(たかげんじ)と貴ノ富士(たかのふじ)については「期待の星」と絶賛した。貴源治は新入幕が確実視されている。どんな解説が聞けるのか、待ち遠しい。