予想外、規格外の大きさだ。縦横45センチ、35センチほどで厚みもある。重さは約2・5キロ。カンパーニュは店頭では8等分して販売している(一切れ税込み300円)。

 大きく焼くことには意味がある。店主の福田大樹(ふくだだいき)さん(30)は「中の軟らかい部分が多くなり、ハードなパンだけどお年寄りにも楽しんでもらえる」と話す。

 大きいからこそ、小麦の風味を口いっぱいに感じることができる。天然酵母による発酵で、膨らむまでにうま味や酸味などをしっかり出す。水分量が多いのも特徴で、生地にうるっとしたつやが生まれ、より軟らかくなり口溶けも良い。

 知り合いの有機農家が育てた県産の小麦を使っている。修業をしているうちに小麦アレルギーを発症した福田さんは、材料の大切さに改めて気付いたという。

 自家農園で育てた野菜も販売するほか、カフェも経営。新しくおでん屋もオープンする。福田さんは「パンと野菜を地域で循環させ、夜に集まれる場所も作りたかった。この地域を良くしたいし、利用してくれる層をもっと広げていきたい」と話す。

 地元のためにアイデアを出す福田さんのパン。週3日の営業日を待つ客も多い。

 ◆メモ 鹿沼市西沢町380の2▽営業時間 午前9時~午後5時(カフェは正午~ラストオーダー午後4時)▽定休日 日曜~水曜▽(問)080・3453・1205。