2007年秋に誕生したかりんとう風味の揚げまんじゅう「宮のかりまん」(税込み120円)は、東京での修業から帰郷したばかりの和気康匡(わけやすただ)社長(37)が初めて創作した菓子だ。老舗の建て直しへ起死回生のヒット商品がどうしても欲しい時だった。

 隣県のヒット商品を知り、自社の黒糖まんじゅうをアレンジ。寝る間を惜しんで材料、製法全てを見直し「サクッ」とした食感が生まれるよう皮の硬さ、乾燥具合、揚げる温度、揚げ時間に工夫を重ねた。その結果、甘さ抑えめで黒糖の風味が残るまんじゅうが誕生した。包みはバーガー袋を使い、手軽さも演出した。

 当初は「老舗らしくない」と社内で販売に反対する意見もあったが、「くせになる食感とおいしさ」と若者から人気が広がり、瞬く間に人気商品に。春はスカイベリー、夏は甘夏ミカン、秋はサツマイモ-と四季の味を込めた「季節のかりまん」など種類を増やしていった。今では同社はもとより市を代表する菓子の一つになり、1日に2万個売れることもあるという。

 開発から10年余、宮っ子の手土産として、地位を確立しつつある。

 ◆メモ 宇都宮市馬場通り3の4の7宇都宮ピークス1階▽営業時間 午前9時~午後6時半▽水曜定休▽(問)028・633・4946。