香ばしい香りとともにやってきたのは、小ぶりでかわいらしい山形の「食パン」。あでやかな黄金色を目の前に喉が鳴る。

 「食卓に並ぶ定番だからこそ、パン屋で買う価値観を広げたい」と高田健一(たかだけんいち)代表(44)と妻亜希子(あきこ)さん(42)が看板に掲げる食パン「パン・ド・ミ」(税別300円)は、昨年3月のオープン以来、不動の人気を誇る。朝食だけでなく、おやつや手土産としても重宝されており、取り置きの要望が絶えないという。

 表面は厚みがあり、歯応えがしっかりしている。中の生地はきめが細かい上にふわふわで、かむほど口の中にうま味が広がる。

 「厳選した小麦を使い、気候や温度への配慮は欠かせないですね」と亜希子さん。毎日、手間をかけて丁寧に作っている様子がうかがえた。

 パン・ド・ミで季節のフルーツを挟んだサンド商品は外せないが、菓子パンや総菜パンも毎月、新作が登場している。「いつ来ても楽しめる街のパン屋でありたいですね」と高田代表は笑顔を見せた。

 今日もつい、足が向く。毎日、食べたいパンに出合える気がして。

 ◆メモ 宇都宮市南一の沢町2の38▽営業時間 午前9時~午後6時▽定休日 月曜、第2・4日曜▽(問)028・689・8620