入り口の扉を開けると、ヒノキを使った一枚板のテーブルが目を引く。鹿沼市上久我で長年製麺所を営んでいる湯沢祥和(ゆざわよしかず)さん(41)が今年2月に立ち上げた。極めて大きい数を表す「那由他」が店名の由来。多くのお客さんに足を運んでほしいという思いから名付けた。

 一番のお薦めは「鹿沼にらそば(税込み880円)」。「鹿沼らしく、オーソドックスで素朴な味」と湯沢さん。ニラのシャキシャキした食感と爽やかさが食欲をそそる。量も多めで、男性でも満足感を味わえる仕上がりになっている。

 ソバ畑、製麺所が敷地内にあることから、栽培、製粉、製麺まで一貫して自家製を貫く。もっとも、自家製にこだわっているわけではなく「いいものがあれば青森、福井産など県外産も積極的に取り入れている」のだという。玄ソバから殻を取り除かない「挽(ひ)きぐるみ」を使い、黒みがかった色合いが特徴。

 天井が高く、大きな窓からは竹林や畑などの眺望が楽しめる。ほっとしたひとときを過ごせる「隠れ家」のような店だ。

 ◆メモ 鹿沼市上久我860の2▽営業時間 午前11時半~午後3時。夜は予約制でお酒も楽しめる▽月曜定休▽(問)0289・65・8563。