一時停止したドライバーにお辞儀をする児童(右)ら=7日午前7時50分、鹿沼市深津

一時停止したドライバーにお辞儀をする児童(中央)=6日午後3時50分、日光市瀬川

一時停止したドライバーにお辞儀をする児童(右)ら=7日午前7時50分、鹿沼市深津 一時停止したドライバーにお辞儀をする児童(中央)=6日午後3時50分、日光市瀬川

 信号機のない横断歩道で一時停止する車の割合が全国最下位の本県で、多くの車が止まる横断歩道がある。通学路で児童たちが一時停止したドライバーにお辞儀をするなど長年築いてきた心遣いが“止まってくれる栃木県”につながっているという。

 7日朝、鹿沼市津田小に登校する児童たちが校門近くの横断歩道に立つと、走行車両がぴたりと止まった。児童たちが手を挙げて渡り終えると、ドライバーにお辞儀をした。6日午後、日光市今市第二小の下校時も、同じような光景が見られた。人一倍大きな声で「ありがとうございました」と頭を下げた同校6年、金田悠太(かねだゆうた)君(11)は「笑顔を返してくれる運転手さんもいるので今後もしっかりやりたい」と微笑んだ。 

 両校では、こうした振る舞いを長年続けている。今市第二小は校外でも心掛けてきたあいさつが横断歩道での行動に波及。津田小は車が止まった際に感謝を態度で示そうと教育している。

 県警は、ドライバーに信号機のない横断歩道での歩行者優先を呼び掛けている。発端は昨年、日本自動車連盟(JAF)が行った全国調査で、本県の一時停止率が0・9%(全国平均8・6%)という結果だった。

 今市第二小の湯沢美佐江(ゆざわみさえ)校長は「感謝は形で示さないと。子どもたちの地道な積み重ねが伝わってうれしい」。津田小の江連昌宏(えづれまさひろ)校長も「みんなの協力で子どもの安心が守られている。これからもドライバーと子どもたちが双方に思いやり、安全に通学できたらありがたい」と話した。