プロバスケットボールBリーグ年間王者を決めるチャンピオンシップ(CS)準決勝の栃木ブレックス-千葉戦後、一部のバスケットボールファンの間で話題になった写真がある。

 それはCS準決勝第2戦が開催された5月5日に撮られた一枚。ブレックスの比江島慎(ひえじままこと)が履くバスケットシューズの靴底の側面に「22、24、11、25」と数字が書き込まれていた。撮影したファンがツイッターに投稿し、一気に拡散された。

 四つの数字は、この試合に出られなかった選手たちの背番号だ。前日の第1戦で負傷したライアン・ロシターの22、4月13日からけがで欠場する栗原貴宏(くりはらたかひろ)の24。シーズン途中で契約解除となった田原隆徳(たはらたかのり)の11、エリック・ロバーツの25だった。書き込んだのは鵤誠司(いかるがせいじ)だったが、比江島は「4人の思いを背負ってコートに立った」と思いを明かした。

 けがや契約の関係により、今季は在籍した選手全員がそろって試合に臨んだことはない。だが、どんな時も「チームのために」と一人一人が役割に徹したことで、チームは東地区2位に入り、3季連続のCS出場を決めた。途中入団した比江島は「みんな仲が良く、雰囲気もいい。全員で一つのプレーを一生懸命やるし、本当にチームで戦っていると実感した」としみじみ語った。

 個の技術の高さもさることながら、選手間の信頼関係や一体感こそがBリーグ初代王者の一番の強み。今季取材する中で改めてそう感じた。