日本人の歯の健康に対する意識は年々高まっている。厚生労働省の2016年の調査で、毎日歯を磨く人の割合は95・3%、2回以上は77%と上昇が著しい▼歯磨きの常識も変わってきている。先日見たテレビの情報番組では、フッ素入りの歯磨き剤を2センチ程歯ブラシに取り、磨いた後はすすぐ必要はないと説明していた。歯磨き剤へのフッ素配合量が増え、その成分を残すのが目的だそうだ▼普及するかどうかは、口に歯磨き剤の味が残ることへの抵抗感をいかに減らせるかだろう。発泡成分などが入っているため、歯磨き剤は使うにしても少量で、水だけでもいいと言われた時代を考えると隔世の感がする▼歯磨きには「1日1回しっかりやれば十分」「食後すぐは逆効果で30分以上空けてから」と諸説ある。宇都宮市歯科医師会の北條茂男(ほうじょうしげお)会長は「1日3回という原則は変わらない。虫歯や歯周病の原因となる歯垢(しこう)をどれだけ取り除けるかが大切」と言う▼歯や歯茎の健康は寿命や病気に直結する。最近では、残っている歯が少ないと認知症発症のリスクが高まるとの指摘もある。北條会長は「磨いたと磨けているは違う。歯科医院での定期的な検診が重要」と指摘する▼自分の歯を長く保ち、おいしくものを食べたいというのは多くの人の願いである。今日から「歯と口の健康週間」。