2018年の日光国立公園の外国人利用者は前年比3万3千人(12・2%)増の30万4千人で、初めて30万人を超えたことが2日までに、環境省のまとめで分かった。訪日客の増加や、18年春に本番を迎えた栃木デスティネーションキャンペーン(DC)、官民一体で展開する国立公園満喫プロジェクトの成果が反映されたとみられる。一方で宿泊者数、アンケートを基にした満足度や平均支出額は伸び悩み、受け入れの「質」には課題が残る。

 同省や県によると、34の国立公園全体では、18年の利用者が前年比15・7%増の694万人と推計され、16年の満喫プロジェクト開始以来最大の伸びだった。

 8カ所あるモデル公園の一つになっている日光の利用者は年々増え、18年は15年比で約1・6倍に伸びた。一方、18年の宿泊者は12万2千人で前年比4千人減。日光市内での宿泊減が響いた。

 利用者の満足度アンケートで、日光は7段階評価の最高で同省が指標とする「大変満足」と答えた割合が47・6%。17年の53・0%から下がった。8公園の中で前年を割ったのは日光だけ。満喫プロジェクト事務局の県の担当者は「数字だけを見ると残念な結果。宿泊者減とともに、課題として検証したい」と話した。