閉店セールが行われ買い物客でにぎわう宇都宮パルコの営業最終日=31日午後6時10分、宇都宮市馬場通り3丁目

 県内の若者文化を22年にわたりリードしてきた宇都宮パルコ(宇都宮市馬場通り3丁目)が31日、閉店した。最終日の店内は、かつての姿をほうふつとさせるような大勢の人でにぎわい、「ここで青春時代を過ごした」という女性客など、思わず涙ぐむ姿も目立った。午後8時、最後の営業を終え扉がゆっくりと閉められると、詰め掛けた人たちからの「ありがとう」の声が響き渡った。

 午前11時の開店に合わせ、ビルの周りには約1千人の列ができた。宇都宮市西の宮2丁目、主婦渡辺裕子(わたなべひろこ)さん(39)は「高校時代いつも来ていたのですごく寂しい。今日は絶対に来ようと決めていた」。パルコに一時あったすし店で働いていた同市千波町、主婦中込和子(なかごめかずこ)さん(74)は「本当になくなっちゃうなんて、実感がまだ湧かない」と話した。

 「娘が生まれて間もなくパルコができたので、子どもの成長に合わせ服や食べ物をよく買いに来た」と振り返るのは、近くでかばん店を営む岡本明美(おかもとあけみ)さん(47)。買い物客であふれかえる店内で「有終の美を飾れて良かった」と目を潤ませた。