多くの「刀剣女子」が訪れるテーマ展

 【大田原】南金丸の市那須与一伝承館で、テーマ展「下野ゆかりの刀-市内所在の刀剣と名刀-」が開かれている。下野国や黒羽藩にゆかりのある太刀や短刀、なぎなたなど初公開の16点を含む計25点を展示。人気オンラインゲーム「刀剣乱舞(とうけんらんぶ)」に登場する刀もあり、全国から「刀剣女子」と呼ばれるゲームの女性ファンや愛好家が訪れている。6月9日には学芸員による展示解説も予定されている。23日まで。

 近年の「刀剣ブーム」に合わせ、同館が市内にあるさまざまな刀を知ってもらおうと企画した。展示は平安末期から現代の刀工の手によるものまで幅広く、那須与一(なすのよいち)が屋島の戦いで使ったと伝わる太刀が最も古い。

 黒羽藩主・大関家が代々伝えてきた刀「備州長船勝光(びしゅうおさふねかつみつ)」や、実物や関連資料がほとんどない同藩の刀工、金工による貴重な刀や鐔(つば)6点は初公開。ゲームで擬人化された刀剣の制作者としても知られ、鎌倉時代の短刀作りの名手である粟田口吉光(あわたぐちよしみつ)や幕末の刀工大和守安定(やまとのかみやすさだ)の逸品など、全国に名の知れた刀工の作品も並ぶ。

 学芸員の重藤智彬(しげとうともあき)さん(27)は「展示はかなり好評。若年層は圧倒的に女性の来場者が多い」と刀剣女子の熱心さを実感。その上で「刀は形や刃文に一つ一つ個性がありとても美しい。芸術品としての魅力も楽しんでほしい」と来場を呼び掛けている。

 午前9時~午後5時。大人300円、中学生以下無料。第2、第4月曜休館。展示解説は9日午後2時15分~3時。(問)同館0287・20・0220。