受動喫煙を防止するための改正健康増進法が成立して間もなく1年。7月の部分的、来年4月の全面施行に向け、たばこへの関心がさらに高まっていくのだろう▼国の動きに先行して県は4年前、禁煙・分煙推進店登録制度をスタートさせた。県健康増進課によると、3月末までに278の登録があった。このうち飲食関係は40ほど。県内には9千前後の飲食店があり、もっと増やしたい気もする▼一方インターネットで検索すると、2千以上の禁煙店を表示するサイトもあった。機運は高まりつつある▼県庁近くにある「割烹酔心(かっぽうすいしん)」は、県の制度が始まってすぐに登録し、建物内を全面禁煙にした。メインの営業は夜の酒席。オーナーの伊沢正博(いざわまさひろ)さんは「どうしても吸えないのか、と聞かれ説明に苦労したこともあった」と振り返る▼懸念した客足への影響ははっきりしないが、今では説明の必要もなくなった。時間がたてば利用客も慣れるということか。禁煙を知って来店する人もいるという。改正法で禁煙対象から外れ、対応に頭を悩ませる小規模店経営者の参考になるだろう▼喫煙者のマナーも気になるところ。特に食事中心の店内で、禁煙店でないからと無遠慮に吸う姿はいただけない。「周囲に迷惑を掛けない」が基本であることを改めて認識したい。きょう31日は世界禁煙デー。