緑も深まる日光市の山間部で、ワサビの収穫が最盛期を迎えた。
福島県境に接する同市横川の「山王わさび園」では30日、男鹿川源流部で育てるワサビの収穫作業が行われた。独りで栽培する3代目経営者斉藤修二(さいとうしゅうじ)さん(61)が、透き通った沢水が流れる棚田から手際よくワサビを引き抜いた。
収穫は4月下旬に開始。春先の天候不順で1週間ほど遅れたが、例年並みの出来だという。11月まで続き、国道121号沿いの同園で直売される。
斉藤さんは「香りがよいと言われるワサビ。朝から購入予約で訪れる客が多い」と話していた。