棟方の掛け軸や、濱田や田村の陶芸作品が並ぶ企画展

 【佐野】本町の佐野東石美術館で、企画展「棟方志功(むなかたしこう)と栃木県の陶芸家たち」が開かれている。同館の所蔵品の中から版画家として活躍した棟方の作品や、県内ゆかりの陶芸家の作品など計47点を展示している。7月14日まで。

 同展の目玉は棟方が残した掛け軸「華厳亦々之韻御群鯉魚図(けごんまたまたのいんおんぐんりぎょず)」。大きなコイが滝を上る姿を、力強い筆致で生き生きと描いている。コイは棟方が終生描き続けた画題で、中でも同作は「最も脂が乗っていた時期の作品」と同館の岩船哲也(いわふねてつや)主任学芸員(54)は解説する。

 棟方の作品の横には、生前に親交があり影響を与え合った人間国宝の陶芸家濱田庄司(はまだしょうじ)の「白釉黒流描大鉢(しろぐすりくろながしかきおおばち)」などの陶芸作品を並べた。市出身の人間国宝の陶芸家田村耕一(たむらこういち)の「鷺(さぎ)陶板」「ほたるぶくろ陶板」などの作品もそろえている。

 岩船主任学芸員は「生命感のある作品が多く展示されているので、ぜひ生でご覧いただきたい」と話し、来館を呼び掛けている。

 午前10時~午後5時。水、木曜は休館。入館料は大人700円、小中高生300円。(問)同館0283・23・8111。

(市川佳祐(いちかわけいすけ))