クロサンショウウオを放流した君島会長と子どもたち

 【那須塩原】塩原小中の児童らは28日、湯本塩原の赤沼で、塩原周辺の湿地帯に生息する準絶滅危惧種クロサンショウウオの幼生約100匹を放流した。

 赤沼を含む大沼周辺の湿地帯を保護しようと、林野庁の塩那森林管理署などで組織する大沼再生協議会が企画した。

 4月下旬、クロサンショウウオの産卵場所となる赤沼に水がたまっていないことから、君島章男(きみしまあきお)会長(61)が、産卵間近の雌など9匹を保護。水槽内で産卵、ふ化させた。赤沼はここ1週間で雨水がたまり、生息に十分な環境になった。

 児童は体長約2センチの幼生を手のひらに乗せ、慎重に放流した。同校4年大塚颯斗(おおつかはやと)君(9)は「小さくてかわいかった。元気に育つためにも自然を守りたい」と話していた。

 君島会長によると、赤沼での産卵時期は例年より1カ月遅いが、産卵数は例年通りに落ち着いたという。順調に育てば9月上旬までに成体として上陸する。