茨城県の霞ケ浦と那珂川、利根川を地下トンネルなどで結び水を行き来させる霞ケ浦導水事業で、取水の際のアユやサケなど魚類の迷入(吸い込み)量を調べる試験が7月上旬にも始まる見通しであることが26日までに、国土交通省霞ケ浦導水工事事務所への取材で分かった。那珂川の水を引き込む取水口(水戸市渡里町)を使った迷入試験施設が6月下旬に完成する予定という。導水事業は着工から今年で35年。迷入試験実施に伴い、那珂川の水が初めて取水され、導水路に流れ込むことになる。

 導水事業を巡っては、本県と茨城県の漁連・漁協が水産資源への悪影響を懸念し2009年3月、取水口の建設差し止めを求め、水戸地裁に提訴。18年4月に東京高裁で和解が成立した。

 同事務所によると、取水口は那珂川右岸にあり、地下の水路部分は既に完成。訴訟の影響などで工事に入れずにいた水門部分の建設は18年10月に始まった。