県は23日、2018年度の本県産農産物輸出額が前年度比21%増の3億6900万円となり、調査を開始した04年度以降、過去最高を更新したと発表した。東南アジアを中心としたプロモーションが奏功したほか、タイを中心にイチゴが大幅に増え、米国向けのコメの輸出開始や香港へのナシの輸出再開が全体を押し上げた。

 とちぎ農産物輸出戦略で県は20年度の目標額として4億円を掲げている。20年4月には輸出に対応する新食肉センター(芳賀町)が稼働する予定で、同日記者会見した福田富一(ふくだとみかず)知事は「牛肉の輸出などにも拍車が掛かっていくのではないか。今まで以上に条件が整うので、国内外でのプロモーション活動をしっかりやっていきたい」と述べた。

 県経済流通課によると、輸出額の伸び率が最も大きかったのがイチゴで、前年度の17倍の6300万円。うち7割超が親日家の多いとされるタイ向けだった。経済発展に伴い、タイからの訪日観光客も増える中、「栃木でおいしさを知り、SNS(会員制交流サイト)などを通じて人気が高まっている」と担当者。現地の輸入業者からの引き合いも増え「ここ1年で急速に伸びている」と話す。