水路に設置された水車

LED防犯灯の点灯を祝う会員ら

水路に設置された水車 LED防犯灯の点灯を祝う会員ら

 【鹿沼】鹿沼自然エネルギー推進会(鈴木貢(すずきみつぐ)運営委員長)は、手作りの水車を基にした新小型水力発電機を開発した。19日夕には下沢の下沢引田農村公園の農業用水路に設置、近くの公園に仮設した発光ダイオード(LED)防犯灯の点灯にも成功した。同会は長期実証試験として同所での防犯灯の常設を計画しているほか、貸し出しなども行い、小型水力発電の魅力を伝えることにしている。

 同推進会は、原発事故などで機運が高まった自然エネルギーの普及、地域の活性化を市民の手で取り組もうと2012年6月に発足、現在会員は30人。これまで小水力発電セミナーや発電機の実証実験などを行っている。

 今回の取り組みは「まちに水力のあかりを灯(とも)すプロジェクト」と名付けられた。発電システムの水車は水路幅に合わせた改良型で、羽根は直径30センチのアルミ製で10枚。以前に開発した発電機は自転車の車軸に取り付けるタイプのハブダイナモだったが、市販のコアレスモーター(無鉄心電動機)を使用。高性能化、低慣性モーメント化、小型化され、価格も10万円台に抑えられた。モーター、コントローラー、制作費を合わせると約35万円という。

 川幅約60センチ、水深約60センチで水の落差は約50センチに設定。発電回転数は毎分200回前後、電圧129ボルト、電力59ワットを確認したという。約100メートル離れた公園に仮設した2個のLED防犯灯の点灯式も行い、明かりがつくと会員や地元の協力者らが拍手で祝った。

 鈴木運営委員長は「地域の協力もあって長期の実証試験が行える。手軽に発電でき、環境にも優しい。防犯灯はじめ防災・防犯の電源としても利用できる。利用価値がたくさんあり、多くの人に小型水力発電を知ってほしい」と話した。